【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第55章 片想い
赤井side
2人が入ったのは、おしゃれなカフェレストラン。
「こ、ここに赤井さんと2人で入るんですか…」
さすがのキャメルも尻込みをしながらそのオシャレな外観を凝視した。
俺だって嫌だよ…
どうしてサラじゃなくて、キャメルと一緒に…
くそ…うるさいと思ってジョディに声をかけなかったが、こんなことなら連れて来れば良かった。
私情でさらに職権濫用で後輩を付き合わせているくせにそんなことを思う俺。
いつか、バチが当たりそうだ。
「キャメル。腹を括って入るぞ」
「りょ、了解しました。」
観念したキャメルを連れ、俺も店内に入った。
店内、男2人は俺たちだけだ。
帰りたい…
そう思いながら、店員に案内された席に着いた。
運がいいことに、サラたちが座っている席のすぐ背後だ。
「赤井さん、何食べますか?
ここの料理、どれも美味しそうですよ!」
「何でもいい。適当に注文してくれ。」
キャメルはもう羞恥心は消え失せたのか、ウキウキしながらメニューを眺めている。
キャメルが店員に注文している間も、俺はひたすらにサラたちの会話に耳を澄ませた。