【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第55章 片想い
弓弦くんに連れられて入ったのは、モールの屋上にあるおしゃれなカフェレストランだ。
屋上には温水プールもあって、気持ちよさそうに泳いでる人たちを見ながら思った。
沖矢さんとも、プール行ったな…
あの時も温水プールで、沖矢さんが安室さんにヤキモチ妬いてついてきて、プールサイドでキスをしたの。
あの時のことを思い出して、思わず笑みが溢れた。
「サラさん」
「はい!何?」
「注文、何にします?」
そう言いながら、弓弦くんはわたしの方へメニューを向けて自分からは逆さまにして見ている。
2人でメニューを覗くと、思わず顔が近くなってわたしはパッと離れた。
「?」
「さ、先に弓弦くんが選んでいいよ!」
ポアロで勉強を教えた時は何も意識してなかったのに、このデートに誘われて彼の好意を少なからず感じ取った今は危険信号がビービーと鳴っている。
「…もしかして、ドキドキしてくれました?」
「そっ!そんなわけないでしょ!?」
子犬みたいな目で、じっと見つめられながらそんなことを言われると、思わず恥ずかしくなって顔が熱くなる。
7つも年下なのに…!
というか、未成年だよ!?
未成年にドキドキするなんて犯罪だ!
そう思っていると、弓弦くんの攻撃は止まない。
「俺のこと、ちゃんと男として見て欲しいっす」
男として見ちゃダメなの!!!