【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第54章 君に届け ☆
ご褒美?と首を傾げるサラ。
「弓弦くん」
「あぁ。え?そんなこと言わないでしょ?
だって、あの子から見たらわたしなんて眼中にないって。歳上だし」
あははと笑い飛ばして言うサラ。
あー。可哀想に「弓弦くん」。
こんなに鈍感だと、逆に可哀想になってくる。
「…じゃあ、俺にもご褒美くれよ」
「…うん。いいよ。」
あっさり、承諾するサラに、ツッコミ待ちだった俺は思わず逆に突っ込む。
「ふ…何に対するご褒美?って聞かないのか?」
「だって、今日迎えにきてくれたでしょ?そのご褒美。何が欲しい?」
俺の頬に手を寄せながら、サラは微笑んでそんなことを言ってくる。
あぁ、この顔、好きだ。
「…サラ。…が欲しい」
サラを思わずソファーの上で押し倒して、俺の頬に添わされたサラの手を握りながらそう言った。
「うん…あげる…」
サラは俺の首にぎゅっとしがみつく。
押し倒されたサラは、顔を少し赤くして俺の目をじっと見た。
「誰にも、渡さない…」
「赤井さん…」
「俺のサラだ…」
そう言って、俺はサラに唇を重ねた。
何度も、何度も角度を変えて。
ちゅ…っ…チュ…チュッ…
「んっ…ぁ…かいさ…」
「ん?」
サラが何か話したそうにしていたから、ゆっくりキスを止めてサラの目を見た。