【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第54章 君に届け ☆
「あれ?テレビ観てたんじゃないの?」
「いや?」
サラは、アイスを食べながら俺の隣に座った。
甘そうな苺味のアイス
「わっ。溶けちゃう」
そう言いながら、サラは慌てて溶け出したアイスを舌で舐めとる。
口の端に、イチゴアイスがついているのに気付かず、アイスが溶けるのと競争するかのように、急いで舌を動かしてる。
その食べ方、ヤバい…
俺は思わず、サラのアイスを持つ手を握った。
「え?どうしたの?」
そのまま、サラが舐めていたアイスをパクッと一口で自分の口の中に入れた。
あっまい…自分が甘いものが得意じゃない事、一瞬忘れていた。
「あぁー!全部食べちゃったの?ひどい!」
「ひどいのはお前だよ」
「え?」
「外で、アイス食うの禁止だ」
そう言いながら、俺はソファーに座るサラの唇を奪った。
「ほら、これで味わえるだろ?」
「ん…あまい…」
意地悪のつもりだったのに、サラは少し嬉しそうに目を閉じて俺の舌を味わった。
可愛い…俺の一番大切な宝物だ。
「なんで、禁止なの?アイス…」
「…お前の食べ方が…」
エロいから。とは言えず、俺は問答無用でまたサラの唇を奪った。
「んっ…」
ソファーの上で、サラの髪を撫でると奥がまだ少しだけ濡れている。
「ちゃんと乾かしてないじゃないか。」
「ん…だって、赤井さんにはやくくっつきたくて…」
「ほぉー。じゃあもう十分くっついただろ?乾かしてこい」
「足りない…よ…」
サラはそう言いながら、俺の目をじっと見た。そんなサラに、少しだけ意地悪をしたくなる。
「ご褒美に、サラが欲しいって言われたらどうするんだ」
「え…?」