【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第53章 ここでキスして ☆
ここまでして、おあずけ?
そんなの、無理だよ…
だって、もうこんなに…
そう思いながら、ぐしょぐしょに濡れたアソコをバレないように、ぎゅっと部屋着の裾を引っ張った。
赤井さんはそんなわたしを見て意地悪に言う。
「そんなにしたいのか?」
「…したい…」
「なら、俺をその気にさせてみろ」
ふふん。と不敵な笑みを浮かべながらそう言われ、わたしは思わず赤井さんの上に覆い被さる。
「だめなの…したい…我慢できない…」
はあはあと上がる息を吐きながら、赤井さんのシャツのボタンを外し、はだけた鎖骨にチュ…と吸い付いた。
「んっ…」
思わず漏れた赤井さんの吐息混じりの声に、わたしの脳が痺れる。
「赤井さん…大好き
好き…すき…」
赤井さんの素肌を見るだけで、また奥から欲望の蜜が溢れ出す。
もう自分の身体がおかしいなんて考えすら消えて、あるのは赤井さんともっと気持ちよくなりたいと言う欲望。それだけだ。
赤井さんの逞しい胸板に舌を這わせると、赤井さんはわたしの髪を撫でながら意地悪に笑う。
「そんなんじゃ、俺はその気にはならんぞ」
いじわる…
わたしが今、どれだけしたいかわかってるくせに。
いつもなら、赤井さんの方がたくさん触ってくれるのに。
それでも赤井さんより優位に立てるはずもなく、わたしは回っていない頭で赤井さんに気持ちよくなってもらう方法を考えた。
手で赤井さんの胸元から腹筋をなぞり、下へ移動させていくと、まだベルトをしたままのデニムにたどり着く。
カチャ…
「あれ…?」
ベルトを外そうとするが、手が震えているせいで上手く外せない。