【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第53章 ここでキスして ☆
そう思いながら、チラッと赤井さんの方を見ると、赤井さんの翡翠の瞳と目が合う。
伏し目がちな流し目が、カッコよすぎてわたしは思わずときめいた。
ドクン…ッ
「あれ…なんか…」
ときめいているのは間違いない。
だけどなんか、身体がおかしい。
赤井さんを見るたびに火照ってくる感覚があって、わたしは思わず赤井さんから目を逸らした。
「…?サラ?」
「…んッ…」
名前を呼ばれると、ズクン…と身体の奥が疼く。
そしてじわじわと身体の奥から溶かされていく感覚がする。
おかしい…どうしちゃったの…わたしの身体。
そう思っていると、赤井さんが心配そうにわたしのおでこへ手を伸ばしてきた。
「サラ…体調でも悪いのか?」
「ンッ…大丈夫だよ。
ごめんね、心配かけ…っ」
「大丈夫じゃないだろ…熱でもあるのか?」
「…あァ」
赤井さんが心配しながらおでこに触れた瞬間、相変わらずわたしから変な声が漏れた。
恥ずかしくてかああっと顔を覆うと、赤井さんはじっとわたしを見つめながら聞く。
「様子が変だな…何かあったのか?」
「…わかんな…身体が、熱いの…」
はあはあと赤井さんに縋るようにしがみつくと、赤井さんの匂いに頭がクラクラする。
はあはあと息が上がる。
どうしよう。
やっぱり変だ…わたしの身体…
「風邪か…?」
心配そうに赤井さんはわたしの頬に手を添えた。
大好きな、赤井さんの大きな手
その瞬間、わたしの中で何かがぷつ…と切れた音がした。
赤井さんの頬を両手で覆い、まるで食べるみたいに赤井さんの口内に舌を侵入させた。
「んッ…!?」
「あ…ッ赤井さ…」
「…っ…サラ?」
突然こんなキスをしてきたわたしを、赤井さんは心配そうに見た。
どうした?と聞くみたいに、肩を掴まれてじっと目を見つめられると、わたしが思ってもないような本音が溢れた。
「…したい…赤井さん…したいよ…」