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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第53章 ここでキスして ☆




博士からもらった飴が美味し過ぎて、すでに3つ目を舐めながらわたしは夕飯のビーフシチューを作る。


あともう少し煮込めば完成かな。

そんな時に、玄関のドアがガチャリと開く音がした。


あ、赤井さんだ!

そう思って玄関まで出迎えようとしたとき、またわたしの心臓がドクッと変に脈打った。


不整脈…?


やっぱり風邪か。
今日は早めに寝よう。

そう思いながら玄関に向かうと、赤井さんが靴を脱いで部屋に上がるところだった。


「おかえり」

「あぁ、ただいま」


赤井さんの声がした瞬間、またわたしの心臓が鼓動する。

なに…?
赤井さんの声が好き過ぎて、とうとう心臓壊れた?

そんな自分に呆れていると、赤井さんはゆっくりとわたしの方へ歩いてくる。


「いい匂いがする」

「あ、今日はビーフシチューで今煮込んでるの」

「ホォー。美味そうだな。ちょうど腹が減っていたんだ」


そう言って微笑みながら、赤井さんが髪を撫でてくれる。


「んっ…」


赤井さんの手がわたしの髪に触れた瞬間、思わず、わたしから変な声が出た。


「…?サラ?」

「あっ…な、何でもない!
もうそろそろ煮込み終わったかな!」


名前を呼ばれて、またもや変な声が出たわたしは、恥ずかしくて誤魔化すようにキッチンに走ってコンロの火を止めた。


赤井さんに、頭撫でられたり名前呼ばれるだけで、心臓が苦しいほどドキドキしている。


いつもドキドキしてるけど、今日に限ってはいつもよりももっと赤井さんに思考回路を奪われている気がする…




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