【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第8章 恋をしたのは☆ ♪
歩美ちゃんにまさか見られていたとは…
別にやましいことは何もないから良いんだけど、誤解されそうな気が…
そう思っていたら、歩美ちゃんは無邪気に続ける。
「今日、百貨店でよそ行きのお洋服を買ってもらってたの。
そしたら、2人が仲良くお買い物をしてるところをみたのー!」
仲良くはしてない!絶対してない!
そんな顔で沖矢さんの方をゆっくり見てみると、口角は上がっているものの、雰囲気が怒っている気がする。
「昴さんじゃなくて、安室さんと付き合っていたのね」
哀ちゃんが呆れた顔してトドメを刺すようにそんなことを言うから、わたしは慌てて否定しようとする。
「ちが…
「そうですよ。」
わたしの否定に被せるように突然後ろから声がして、もう誰だか分かっているけど答え合わせのために振り向いてみると、やっぱり。
「安室さん!」
「僕とサラさんは、そう言う関係ということです」
そう言いながら、安室さんはわたしの肩を抱き寄せた。
「うわぁー!やっぱり!」
コナンくん、小五郎さん、哀ちゃん以外はみんな、顔を赤くしてこちらを見てくる。
そして昴さんは微笑んでいるものの頭には 怒りマークが見える気がする
「ちょっと。冗談やめて。」
「痛い痛いw 冗談の通じない人ですね」
抱き寄せられた肩に乗せられた手を取って、軽く捻ると、安室さんは笑いながら言った。
「なんだあー!違うのか!」
「お似合いなのにー!」
子供たちが残念がると、安室さんは微笑みながら言った。
「まあ、近いうちに現実になると思いますよ」
そうチラリと沖矢さんの方を見ると、
「じゃあ、僕は依頼主である鈴木会長に挨拶をしてきます」
と、向こうへ去っていった。
そう言えば、赤井さんは安室さんがバーボンってこと知ってるんだっけ…どう言う関係なんだろう。
FBIと公安警察って関わりあるの…?
そんなことを考えていると、突然沖矢さんがわたしの手を引いた。
「ちょっと」
「え?何?」
「いいから」
そう言って問答無用でわたしの手を引き、パーティー会場を出た。
会場のすぐ横にある控室に入ると、沖矢さんが控室の鍵を閉めた。
「どうしたの?」
「何ですかその格好は。」
「えっ…!似合ってなかった??」
「…わざとやっているのか」