【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第52章 Getaway Car ☆
予定通り、家に着いたのは2時半。
玄関の鍵を開けて中に入ると、電気はついたままだ。
起きてるのか…?
「サラ…」
名前を呼びながら玄関からLDKのドアを開けると、サラの姿は見えない。
ベッドルームにいるのか…
そう思いながら、ひとまず冷蔵庫にサラへのお詫びの品たちを押し込み、水を一杯飲んでソファーに座ろうとテレビの前に移動した時、ソファーの上で眠っているサラを見つけた。
「サラ…」
サラは俺のシャツを抱きながら、ソファーで身体を丸めて眠っていた。
よく見たら、目と鼻が少し赤くなっている。
胸が軋んだ。
俺のシャツを抱きしめて、泣いていたのか…
可愛い、愛しいと思う感情と、サラに寂しい思いをさせてしまったという申し訳なさ。
両方が押し寄せてきて、俺はソファーで眠るサラを思いっきり抱きしめた。
「サラ…悪かった…」
サラは泣き疲れてぐっすり眠っているようで、俺が抱きしめても起きない。
眠るサラの額にかかる前髪を手で寄せ、額にキスをした。
お前が世界で一番大切なのに、こんな風に泣かせて馬鹿なのは俺だな。
そして少し赤いサラの頬にキスをして、最後に唇にキスをした。
「サラ…好きだ」
そう言ってもう一度唇を奪うと、俺はサラを抱き上げてベッドに向かった。
キャミソール姿のまま、空調の効いた部屋のソファーで眠っていたサラの身体は少しだけ冷たくなっている。
俺はゆっくりとサラをベッドに下ろすと、布団の中に自分も入り、サラの首に自分の腕を通すと、身体をぎゅっと抱きしめた。
朝起きたら一番に謝って、抱きしめてキスをして、好きだと言おう。
そう思いながら、サラを抱きしめたまま俺も眠りについた。