【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第52章 Getaway Car ☆
赤井side
「ありがとう、秀。助かったわ。」
「いや。…キャメルは?」
ふとキャメルの方を見ると、ダイニングテーブルに突っ伏していびきをかきながら寝ている。
さっき、交代でシャワー借りておいてよかったな…
俺も眠気が結構襲ってきてる。
「キャメルには昨日から付き合わせちゃってたから。
しばらくあのまま寝かせておくわ」
「そうか」
「秀はどうする?このまま、泊まっていく?」
そう言われて、俺は手元の腕時計を見た。
時刻は深夜2時。
早く帰るはずがまさか日を跨ぐとは…
「…いや。帰るよ」
「もう夜中の2時よ?」
「あぁ。サラが待ってるからな」
「ハイハイ、ご馳走様。
ほら、サラちゃんへのお土産たち。」
ジョディは呆れた顔をしながら、冷蔵庫で冷やしてたサラへのプレゼントを紙袋を持ってきた。
「あぁ。ありがとう。
じゃあ、俺は出るから」
「ええ。気を付けてね」
そう言ってジョディの家を後にし、駐車場に停めてあったスバルに赤井秀一の姿で乗り込んだ。
「もう2時か…」
ここから飛ばしても、家に着くのは2時半。
サラ、怒っているだろうか…
思えば連絡を入れるの忘れていたな…
スマホを見てもサラから連絡がない。
いつもなら、何時に帰る?とか、
ご飯なにがいい?とか、
何かしら連絡があるのに。
まだ、怒っているかもしれないな…
もう眠っているのかも。
こんな風に喧嘩した状態で1人で寝させて、申し訳ないことをした。
朝、起きたら一番に謝ろう…
そんなことを考えながら、俺は車を飛ばした。