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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第52章 Getaway Car  ☆




「おそい」


赤井さんのために作った夕飯にラップをしながらわたしは部屋の時計を見た。

もう23時。
お昼に喧嘩して、そこから連絡もない。
きっと途中で仕事が入ったんだろうな…

仲直り、したかったのに。

はぁ…とため息をついて、わたしは寝る準備をしようとシャワールームへ入った。

やっぱり怒ってるのかな。
勝手に合宿免許に参加するの、赤井さんに相談なしで決めたこと。

だけど、わたしのことだよ?
自分のことを自分で決めてなにが悪いの?
わたしだってもう自立した大人の女なのに。

そう思いつつも、赤井さんと喧嘩をしてるこの時間がつらくて、シャンプーを洗い流しながらじわっと涙が浮かんだ。


「このまま、帰って来なかったらどうしよう…」


思えば、仕事っていうのも特に連絡が来たわけじゃない。
ただのわたしの予想。

本当は仕事とかじゃなくて、ただわたしに怒っていて帰って来ないのかもしれない。

シャワーから出て時計を見たらもうすぐ日付が変わる。
だけど赤井さんはまだ帰って来てない。

このまま、わたし1人で寝るの?

いつもなら平気だよ…?
赤井さん、工藤邸に泊まる日だってあるし。

でもそういう日は、いつも寝る前に電話くれるじゃない。
おやすみ、好きだよって言って眠るじゃない。

今日は喧嘩したままそれも無しに1人で寝なきゃいけないのかな…

髪を乾かした後、赤井さんのシャツを抱きしめて匂いを嗅いだ。
赤井さんの匂いがして、また涙が滲んだ。

はやく、帰ってきてよ…
抱きしめてよ。
わたしも謝るから、ごめんねって…


「うー…」


涙が溢れて、赤井さんのシャツに顔を埋めながらソファーに転がった。

だめだ。死にそう。
赤井さんが恋しくて、死にそうだ。



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