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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第8章 恋をしたのは☆ ♪




赤井side


16時半
予定より少し早めに仕事が終わったので、俺はタクシーを捕まえてパーティー会場のホテルに到着した。

確かに俺もマリブという名前は聞いたことがない。
取り越し苦労だと良いがな…。


「灰原を守って欲しい」


そう言われ、サラがどうして?と聞いた時、俺は咄嗟に話題を変えた。

あの子を守るのは、彼女との約束だから。
そんなことを言っても、サラが不要な心配をするだけだ。

ふと、彼女の顔が浮かぶ。
「言わなきゃわかんない?」
そう言って涙を浮かべてこっちを見た顔を。

「今度は本当の彼氏として付き合ってくれますか」
最後にもらったメールを思い出す。

この組織を潰したら、彼女のことは終わりにできるんだろうか。
もう思い出すことは無くなるのだろうか。


そんなことを考えながら、会場のドアを開いた。


「あー!昴さん!!」


子供たちはもう集まっていて、歩美ちゃんが大きくこちらに手を振る。
そのすぐ隣で、彼女の妹はこちらを観察するようにじっと見てくる。


「こんにちは。」


鈴木園子、毛利蘭、毛利小五郎。
そして阿笠博士に子供達。
知っている顔が揃っているが、サラがいない。

キョロキョロとあたりを見渡していると、見透かしたようにボウヤが言う。


「サラさんならまだ来てないよ」

「そうか…。迷っていないといいが」

「わたし、サラさんにお会いするの初めてなんです!
楽しみだなあ」

「そっか。蘭ねーちゃん会ったことなかったっけ」

「すっごく綺麗な人ですよ!」

「昴さんの彼女だよなっ!」

「え?そうなの?でも…」


歩美ちゃんが何か言いかけた時に、会場の入り口がざわついた。


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