【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第8章 恋をしたのは☆ ♪
「でも黄色ってなんとなく安室さんのイメージ…」
「僕が選んだから仕方ありませんね。ほら、ヒールはこれなんかどうです?」
そう言って同じお店に置いてあるグレージュのラメが入ったハイヒールをわたしに手渡した。
「あ…可愛い…」
「気に入りましたか?」
「うん。すごく!これにします。
あと、これに合うバッグを…」
「かしこまりました」
バッグは店員さんにお任せして、一式を同じ店で買い揃えることにした。
高級ブランドだけあって、値段はそこそこしたけどまあ仕方ない。
そろそろバイトとか仕事とか探さないとやばいよなー…
そう思いながら会計を済ませて店を出た。
「ありがとう、安室さん。
ずっと悩んでたから助かったよ」
「無事に買えて良かったですね」
「…安室さんって案外良い人だよね。
そう言えば組織にいた頃も何かと助けてくれていた気がする」
「君とジンの関係に嫉妬してましたからね」
安室さんはわたしの頬に手を添えながらじっと目を見つめてそんなことを言ってきた。
「えっ…安室さんってそっちの人なんだ」
「どうしてそうなるんですか…。
じゃあ、僕は用事があるのでこの辺で失礼します」
「あっ。うん!本当にどうもありがとう!
また今度お礼します」
よし。あとは家に帰って髪を巻いて、いつもよりしっかりメイクすればOKだ!
よかったー!なんとかなった!!
そんな呑気なことを考えながら、わたしは家路を急いだ。