【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第50章 Today was a fairytale ☆
赤井side
散々激しく抱いたあと、サラをベッドで寝かしつけた。
頬を桃色に染めながらすやすやと眠る彼女は、まるで小さい子供みたいだ。
さっきまで、あんなに淫らなことをしていたのに、物凄いギャップだな…
眠るサラの頬を指でツンと突きながら笑うと、俺はしばらく残していた仕事をしようと、リビングのソファーでタブレットを開いた。
1時間後、一通りやろうと思っていた作業を終えた俺は、サラが眠るベッドに行こうと足を踏み出したとき、足元に置いてあった紙袋を蹴飛ばした。
ガサッ…と音がして、思わずサラを起こしていないから様子見るが、ぐっすり眠っているようだ。
蹴飛ばした紙袋の中からは、サラが読んでいた漫画が飛び出してきた。
「ったく…こんなもの夢中で読んで…」
さっき、この漫画をネタに散々サラをいじめたくせに、開き直りもいいとこだ。
小言を言いながら、その漫画を拾い上げてパラパラとめくって中身を見てみる。
「…大体この男、32に見えんぞ。」
そんな文句を言いながら1巻に軽く目を通していくと、最初は流し読み程度だったはずだが、気づけばセリフの一字一句まで熟読している自分に気づいた。
「…!しまった。1巻全て読み終えてしまった」
明日も仕事だ。少しでも寝ておいた方がいい。
そう思うのだが、続きが気になって仕方ない。
「…あと一冊だけ読むか。
まあ、1巻の終わり方が卑怯なぐらい意味深な終わり方だったしな。
気になるのも無理ない」
この漫画を面白いと思っている自分を正当化しようとブツブツ言いながら、俺は2巻に手を伸ばした。
「…なかなか、面白いな」
2巻を読み終えたら3巻。
その次は4巻と、寝るどころかひたすらに漫画の世界に没頭した俺。