【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第50章 Today was a fairytale ☆
ほら!この頭ポンポンするやつ、さっきの漫画の「先生」もやってたよ!!
そんなことを思いながら、赤井さんの大きな手のひらが心地よくて、思わず目を閉じて感覚を感じる。
「起きてるよー!子供じゃないんだから!
ご飯は?」
「まだ」
頭を撫でながらそう言った赤井さんは、わたしの手を引いて腕の中に閉じ込めた。
「え…赤井さん?」
突然抱きしめられ、わたしは思わず心臓がバクバクと音を立てる。
もうこの人と付き合って、どのぐらい時間が経っていると思ってるの?
なのに、未だに抱きしめられるとときめくし、キスをされると頭がふわふわする。
まるで、あの少女漫画みたいなときめきを、いつまで経っても赤井さんに感じてる。
「悪かったな、連絡もせずに遅くなって」
「ううん?仕事でしょ?お疲れ様」
わたしは赤井さんの胸に頬擦りをしながら、広い背中に手を回した。
「…寂しかったか?」
あの大好きな声でそう聞いてくる赤井さん。
だが、帰ってきてからずーーっとあの漫画を読んでいたわたしは、馬鹿正直に笑って答えた。
「ぜんぜん!!!あ、ご飯温め直すね」
今日作ったチキン南蛮を温めよう!
そして、漫画の続きを読もうっと。
楽しみが増えて上機嫌なわたしは、スキップをしながらキッチンへと向かった。