【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第49章 bluebird ☆
「で、そろそろ教えてくれない?
なんのミッションでわざわざ私たちまで呼び出したのか」
「まさか、組織に何か動きでも?」
「…いや。…サラが、海でバイトするんだよ」
「…は??」
「そ、それだけですか?」
2人とも目を点にしてこちらを見てくる。
何だよ…どう考えても緊急事態だろ…
「それなら一人で見張ればいいでしょ?どうして私たちまで!」
「俺が海で一人でいると逆に女が寄ってきてうっとおしいからな」
「はあぁあー?!なにそれ!」
至って事実のことを平然と言うと、ジョディはさっきよりも眉を釣り上げて怒っている。
「お、落ち着いて…
せっかく来たんですし、ビールでも買ってきましょうか。」
「そうね…飲まなきゃやってられないわ…」
頭を抱えながらそう言うジョディに気を遣い、キャメルは近くの海の家にビールを買いに行った。
「…ほんと、サラちゃんのことになると周りが見えなくなるんだから。
いつもの冷静なキレ者の秀はどこいったのよ…」
「あいつに何かあれば俺の仕事にも支障をきたすから、ある種これも仕事のうちだ。」
「無茶苦茶なこじつけね…」
しばらくしてキャメルが生ビール3つを持って戻ってきた。
「はい。私と赤井さんは車なのでノンアルコールです。
じゃあ、今日は我々の夏休みということで、乾杯しましょう」
「そうね。」
そう言ってビールの入ったデカイ紙コップを3人で合わせ、昼前からビールを体内に流し込んだ。
「それしても、サラさんの海の家ってどこに店出しているんでしょうね……って…え?!」
キャメルがキョロキョロとあたりを見渡しながらそう言うと、途中で驚いたように目を見開いて固まっている。
「ん?どうした?」
「…あ、あれ…サラさんじゃ…」