【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第49章 bluebird ☆
赤井side
「ちょっと秀…」
「何だ」
「急にこんなところに呼び出したかと思えば、何なのよ!?
ただ海水浴するために呼び出したわけ?!」
サラが海の家でバイトをする日、俺は海にジョディとキャメルを呼び出した。
パラソルの下のビーチベンチに悠々と寝転がっている俺をジョディが睨みながら声を荒げる。
「そんなわけないだろう。馬鹿だな」
「はぁー?!」
俺はジョディのキレ芸に付き合っている場合ではなく、適当にあしらうと余計に怒り狂って俺に詰め寄ってくる。
「ま、まぁまぁ…赤井さんのことだから、何か大きな理由でもあるんでしょう」
キャメルは本当に俺に従順で、たまに心配になる時がある。
そんなキャメルに宥められ、ジョディはため息を吐きながら隣にあったビーチチェアに腰を下ろした。
「まったく。
それなら水着持ってくればよかったわ。」
「買ってこいよ。その辺に売ってるだろ」
「あんたねぇ!」
「まぁまぁ…それにしても赤井さん、変装しなくていいんですか?」
「海の浜辺にハイネックはさすがにな…サングラスの方が自然だろ」
そう言いながら、サングラス越しにサラの姿を探した。
悪い虫がつかないよう、見張らなければ。
俺の本日最大のミッションだ。
そのためにわざわざ灰原哀の警護はボウヤを呼び出して任せたのだから。