• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第48章 カブトムシ ☆




そんな風に言ってもらえる人間じゃないんだよ…わたしは…

溜まりかねて、わたしから本音が溢れる。


「……わたし、そんないい人じゃないです…
本当は、わたしなんかに勿体ないぐらい、赤井さんは眩しいのに…」

「サラさん…?」

「赤井さんは、いつもわたしのことすごく大事にしてくれる…
だけど、わたしはそんな価値ない。」


じわっと涙が溢れてくると、キャメルさんがガタッと立ち上がり、慌ててわたしを慰めるためにそこにあったティッシュを取った。


「そ、そんな事ないですよ!」

「そんなことあるの。わたし、昔、ジンと…」

「あ、赤井さん!」


キャメルさんの言葉にハッとLDKのドアの方を見ると、帰宅した赤井さんが立っていた。
沖矢昴の変装は、外で解いてきたらしい。


「…ただいま。悪いな、キャメル」

「い、いえ。あ…では私はこれで」


キャメルさんは、このなんとも言えない空気感を察知したのか、ペコペコと何度か会釈しながらこの家を後にした。


今の…赤井さん、どこから聞いてたの…

昔、ジンと…

これは確実に聞こえてるよねきっと…

どうしよう。
なんて答えよう…

正直に話したほうがいいよね?
わたしは、実は赤井さんの大切な人を奪った男と、過去に…
だけど、言えない…怖い…軽蔑される…



/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp