【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第47章 黒い猫の歌 ☆
赤井side
30分前
「なるほど?どうにかオークションの勝負に勝って、そのプログラムを落札できれば、
中身を解析できて、何かしら情報が掴めるってワケね?」
ジェイムズが持ってきた案に、なるほど!と相槌を打つジョディに、
俺は別の案を提案しようとした。
その時
「いや。オークションの勝負に乗り出すと、こっちの存在を印象づけてしまって返って危ないよ」
流石のボウヤ。
俺も全く同じ考えだ。
それに、そのプログラムを落札したとして、得られるのは奴らが欲しがっていた内容ということだけ。
根本的なところに辿り着くには程遠い。
「ああ。それよりも、オークションを出た後の足取りを追おう。
おそらくオークションに参加する人間は奴らとは別。
その相手から奴らが落札品を受け取った後、その人間を捕まえて尋問。
さらに、落札品を持って逃げる奴らを尾行してアジトを割り出すこともできる」
俺がボウヤと顔を見合わせながらそう言うと、
ジョディは顎に手を添えながら言う。
「な…なるほど。
でも、そうなると捜査員を増員しないと」
「しかし、こちらが大人数でかかると返って怪しまれるんじゃ」
キャメルの言葉に、ジョディは冷静に反論する。
「だけど、今の話だと最低後1人必要よ。
ジェイムズは指揮を取る必要があるし、危険を避けるためにも単独行動はNG。
2人でバディを組まないと…
コナンくんはオークション会場内に居るには不自然すぎるし…」
「うーむ。確かにそうだな。」
ジョディと同じポーズをしながら考え込んだジェイムズ。
そんな2人に、キャメルは恐る恐る口を開いた。