【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第47章 黒い猫の歌 ☆
翌日
「じゃあ、俺はちょっと行ってくるから」
そう言いながらドアに手をかける赤井さん。
わたしに詮索される前にさっさと出かけてしまおうとしているように見えた。
「今日はいつもより早いね?」
「…ああ。ちょっとジョディ達と仕事の対策会議を工藤邸で。」
対策会議…珍しいな。
もしかして…この間ジンとウォッカが街に居たのと何か関係があるの…?
「わ、わたしも有希子さんと話したいことがあって、一緒に行ってもいい?」
「…まあ、構わないが…
守秘義務があるから、会議には…」
「もちろん。赤井さんが仕事してる間、有希子さんとお茶してるから」
そう言って、半ば無理矢理赤井さんの後ろについて工藤邸に向かった。
工藤邸にはすでにジェイムズさん、ジョディさん、キャメルさん
それにコナンくんが集まってきている。
やっぱり、ジンがいたのと関係あるんだ…
有希子さんが出してくれたティーカップに口をつけながら、わたしは内心気が気じゃなかった。
「サラちゃん?おーい、サラちゃーん」
「…えっ!あ…すみません。ぼーっとしてました…」
そう言ってまた俯くわたしを見て、有希子さんがふう。とため息をついてわたしの隣に腰掛けた。
「秀ちゃんが心配なんでしょ?」
「…はい。でも、わたしには何もできなくて…」