【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第46章 HAPPY BIRTHDAY ☆
しばらく走っているとすっかり辺りは暗くなり、ちょうどこないだと同じぐらいの時間に来葉峠の高台に着いた。
あの日、あそこから見える東京の夜景が、とても綺麗だと思ったの。
マンハッタンの夜景とは比べ物にならないくらい、こっちのほうが綺麗だった。
「ね、外に出て夜景見に行こうよ」
「サラ…」
わたしが車から出ようとした時沖矢さんに名前を呼ばれ、なに?と運転席の方を見ると、沖矢さんに唇を奪われた。
「ん…っ…」
ゆっくりと離して、わたしの髪を撫でる。
そしてまたゆっくり唇が近づいてくる。
「あ…待って…沖矢さん…」
「待てませんよ」
そう言って沖矢さんは、助手席のリクライニングを倒すと、わたしに覆い被さってくる。
「お、沖矢さんのままでするの?」
「沖矢さんのまま、とは?」
「…だって、沖矢さんと…その、こういうことするの、思えば初めてだよ…」
今まで、何度も何度も抱かれたけど、全部赤井さんで、沖矢さんと身体を繋げたことは思えば一度もない。
「僕じゃ不満ですか?」
そう言いながら、沖矢さんはわたしの肩を抱き寄せ、顔を近づけてくる。
「あっ…ま、待って…」
「…不満ということですか。」
「ちっ、ちがうの!…フロントガラスから見えるのやだから…後ろでしたい…」
後部座席にちら…と目線を送ると、沖矢さんは一瞬ポカンとした後、フッと笑いながら言った。
「っはは…そうですね。
君の乱れた姿を見ていいのは、僕だけですから」
沖矢さんはそう言うと、スッと運転席を出て、すぐ後ろの後部座席のドアを開け、また車内に戻ってきた。
「サラも、こっちにおいで…?」
沖矢さんに優しくそう言われると、わたしも助手席を出て、後部座席のドアを開く。