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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第46章 HAPPY BIRTHDAY ☆




そして次の日



「沖矢さん!!見て!
キリン!!キリンがいるー!!」


動物園に来たサラは、キリンを見るなり一目散に柵の方へ走っていった。


「転ばないように」


そう言いながら後ろからついて行く俺は保護者の気分ではしゃぐサラを見た。


「おっきいねー!!」

「…キリンって…普通女の子って、ウサギとかリスとか好きなのでは?」

「キリン…可愛いもん」


そう言って見上げた先のキリンは、もしゃもしゃと間抜けな顔をして草を食べている。


それを見ながら、可愛いーと言いながら写真を撮るサラ。

お前の方が100倍可愛い…

そう思いながら、ポーカーフェイスを貫く俺は、メガネ越しにサラがはしゃいでるのを見ていた。


「ねぇ、沖矢さんと写真撮りたい」


突然、俺の袖をくいっと引きながら、サラがじっと見つめてきた。


「…前にも、こう言うことありましたね…
あれは、京都に行った時でしたか」

「うん!清水寺で赤井さんと写真撮ったよ!
今日は、沖矢さんだね。」


そう言いながら笑って、サラはスマホのインカメをこちらに向けた。


画面には、可愛い顔してじっとカメラを見るサラと、相変わらず、明らかにサラのことが好きすぎるという顔をした沖矢昴が写る。


気恥ずかしくなって、俺はサラがシャッターを押す瞬間、サラの頬にキスをした。


チュッ…

カシャっ…


ちょうど、頬へのキスとシャッターの降りるタイミングが重なり、写真には俺が目を閉じてサラの頬にキスをしていて、サラはくすぐったそうに目を瞑った顔が切り取られていた。


「あー!2人とも目瞑ってる!」

「残念でしたね?」

「しかも!キリン、模様だけしか写ってない!」


それは…写真撮る前からわかるだろ…

そんな風に心の中でツッコミを入れながらサラを見ると、


「まあいいや。これはこれでレアだし!
つぎ行こ?」


サラは楽しそうに俺の手を取って、キリンの檻の前を後にした。




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