【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第7章 この夜を止めてよ☆
「…朝起きて、赤井さんが一番に考える女の子は、わたしがいい」
「うん…。他には?」
「料理苦手だけど、頑張るから許して…」
「ああ。それだけか?」
ん?と頭を撫でながらそう言われると、きゅんと胸が高鳴る。
「あとは…ぎゅっとして…キスして欲しい」
かああっと顔を赤くして俯くわたしを、赤井さんはぎゅーっと抱きしめたあと、顎をクイと上に上げてキスをした。
触れるだけのキスをして、赤井さんはわたしを試すみたいに覗き込む。
「もう終わりか?」
翡翠のような瞳に、わたしの欲が全部吸い取られていく感じがする。
キスだけじゃ足りない。そう思ったのを、彼は見抜いているのだろうか。
「…あの人にしたみたいに、抱っこして…それで、ベッドに運んで欲しい」
恥ずかしさと、少しの期待で潤んだ目で訴えると、赤井さんはわたしをひょいっと抱き上げた。
いつもよりも顔が近いところにあって、ドキドキと心臓が煩い。
赤井さんにお姫様抱っこをされながら、赤井さんの部屋のベッドまで運ばれた。
ゆっくりと優しくベッドに下されると、赤井さんがわたしの髪を撫でる。
「今日は、おまえがして欲しいことしかしない」
「え…」
「どうして欲しいか、ちゃんと言え…」
「…キス…して?」
少し躊躇いながらそう言うと、赤井さんはわたしの唇に触れるだけのキスをした。
数回唇を重ねるが、それ以上はしない。
「赤井さん…」
たまらず、もっとして欲しいと懇願するような目で彼を見ると、ふっと微笑んで言った。
「言っただろう。どうして欲しいかちゃんと言え」
「…っキス…して…」
「さっきと同じか?」
「…えっちなキス…して?」
「お前、俺以外にそう言うこと絶対言うなよ」
はあっとため息を吐いてそう言うと、赤井さんの舌がわたしの口内に侵入した。
自分が言わせたくせに…!そう思いながらも彼には抗えない。
「んっ…ァ…」
くちゅ…と赤井さんの舌がわたしの舌を絡めて、動くたびに快感が脳に走る。