【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第7章 この夜を止めてよ☆
赤井さんがシャワーからあがり、入れ替わりにわたしが入った。
シャワーを浴びて、バスルームの鏡の曇りをキュッと取ると、自分の姿が映る。
右肩にはジンの付けた銃創の跡
その上に安室さんが付けた跡がまだ残ってる。
そして首筋と鎖骨のあたりに赤井さんがつけた、赤井さんのものというしるし。
そのしるしが愛しくて、わたしは思わずそこを撫でた。
赤井さんに、ちゃんと伝えなきゃ。
色々考えていても仕方ない。
わたしが何を思っているのか、どうして欲しいのか、伝えないときっと後悔する。
そう決心して、バスルームを出た。
髪を乾かし、パジャマに着替えてダイニングに向かうと、赤井さんは一人で晩酌をしていた。
「赤井さん。今日は買い物連れてってくれてありがとう」
「ああ。」
それだけ言って、赤井さんはロックグラスに入れたバーボンを飲み干すと、こちらに向き直り、話し出した。
「…今日、介抱した女性のことだが…」
「…知ってるよ。赤井さんの知り合いでしょ?」
「やはり知っていたのか。」
「…ただの同僚というわけじゃなかったって…こないだ電話してるの聞いたから…」
そう言うと赤井さんは困ったような顔をして言った。
「昔の話だ」
「うん。そうだよね…。わかってるの。
こんな風にへこんでも仕方ないって。
赤井さんから見たら、わたしなんてまだまだ子供で、色気はないし、オシャレじゃないし、料理もできないけど、赤井さんのこと、思う気持ちは負けないって信じてる。」
そう言って赤井さんを見ると、赤井さんは優しい目をして、手を広げながら言った。
「おいで」
引き寄せられるみたいに赤井さんの胸に飛び込んで、腕の中で好きが積もる。
赤井さんがわたしの髪を撫でる時、指が髪に通る瞬間が心地いい。
「思っていること、全部言え」
「…いっぱいあるよ?」
「ああ。最後まで聞くよ」
そう言って、赤井さんはおでことおでこをくっつけて、じっとわたしの目を見つめた。
この目にわたしは弱い。