第45章 A Whole New World ☆

「サラ…」


征服感と快感で手が震えながら、俺は指でサラの顔についた精液を拭った。


「赤井さん…だいすき…」


サラはクマの耳をつけたまま、虚ろな目でそう言うと俺の身体に倒れ込んできた。


「？！サラ…？！おい…」


慌ててサラを抱き起こして顔を見ると、


すぴー…すぴー…


と、間抜けな寝息を漏らしてすやすや眠っている。



「嘘だろ……」


サラはとうの昔に限界を超えていたようで、俺をイかせて満足したらもうすっかり夢の中だ。


「サラ…シャワーは？」

「…ん…あびる…」

「起きてるのか…？」


そう思って顔を見るが、夢と現実の狭間を行ったり来たりしている顔だ。


「サラ、顔についたヤツ、洗ってやるからおいで」


そう言うと、サラはうーん…と言いながら俺の首にしがみついてくる。


…前にもこう言うことあったな。


自分の甘さに呆れながら、俺はサラを抱き上げてバスルームへ向かう。

そしてサラの顔にかかった精液を洗ってやり、髪と身体も洗い、ちゃんとドライヤーまで仕上げると、またサラをベッドに寝かせた。

重労働すぎるな…
10年後は無理だぞ…このvip対応

サラを寝かしつけた後にようやく自分がシャワーを浴びようと浴室へ向かった。


…まぁでも、今日はサラを弟に紹介できたし、何だかんだ楽しそうにしているサラを見られたし、悪くない一日だったな…

熱いシャワーを浴びながら、今日一日の思い出を最初から思い出していた。

きっと忘れないだろうな。
何年経っても、サラと過ごす日々は全部そんな特別な毎日ばかりだ。

これからも…


シャワーをきゅっと止め、俺はサラの楽しそうな顔を思い出してフッと笑みを漏らした。