第45章 A Whole New World ☆

「秀吉。ここからは別行動だ」

「え！えぇえ？！何で！」

「何でってお前…少しは2人きりにさせろ」


そんな俺の要望を秀吉が首を縦に振る前に、由美さんがウインクをしながら言った。


「そうね〜十分顔合わせはできたしね。
じゃあ、私達は酒でも飲みに行くか！」

「ええぇ！由美タン…」

「じゃあ、そう言うことで。
秀吉、また連絡するよ」


そう言って、半ば強引に別行動を強要し、俺はサラの手を引いて店を出た。


「あ！赤井さん！」

「ん？」

「いいの？弟さん…」

「いいんだよ。あのまま一緒にいても、秀吉のペースに振り回されるだけだしな。それに…」

「？それに？」


サラがきょとんと可愛い顔でこちらを見てくる。
分かれよ…お前と2人きりが良かったんだよ…


「…まぁいいや。
わたしも、赤井さんと2人きりになりたかったし」


サラはふふっと笑いながら、たった今俺が考えていたことを言う。