第45章 A Whole New World ☆

俺は思わず繋いでいたサラの手を引いて、よろけたサラの頬にちゅ…とキスをした。

さすがに、人目が多いから口は避けたが、それでもサラは目を見開いてこっちを見た。


「えっ！なに？！」

「そういうところだ。お前のことが好きな理由」

「え？？どういうこと？」

「分からないならいい。…で、お前の欲しいのってどこに売ってるんだ？」

「あ、ここー！」


別の店に売ってたのが欲しいと言っていた商品が置いてある店に入った。

さっきのリボン付きの耳でも十分可愛かったが…

そう思っていると、サラがこれー！と取って付けたのは、テディベアの耳がついたカチューシャ


「ね、このテディベア可愛いよね」


そう言ってカチューシャを付けて俺に笑いかけてくる。
待ってくれ…その破壊力…ヤバい。可愛い。

俺は完全にサラにKOされながら、サラの付けたカチューシャをひょいと取るとそのままレジに直行した。

多分、これが100万するカチューシャでも即決で買っていた…
自分が怖い…

会計が終わり、外で待ってたサラに買ったカチューシャをつけてやると、サラは笑って言った。


「ありがとー！大切にする」


これ付けたサラを絶対今日の夜抱く。
そう固く心に誓いながら、俺はサラの髪を撫でた。