【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第44章 Back to December ☆
「サラ。あと、もうひとつ。
…今2人で住んでるマンション、俺名義に変えてもらったから」
「え…?優作さん名義じゃ…」
「最初はサラだけだったが、実質、俺も一緒に住んでいるようなものだしな。
沖矢昴名義で、家賃は俺が持つと話がついた」
「じゃ、じゃあそれならわたしも家賃払うよ!
半分こにしよ?」
慌てて赤井さんの方を振り返りながらそう言うと、赤井さんはわたしのほっぺをむにゅ。と掴みながら言う。
「俺が、はいそうですか。とお前に出させると思うか?」
「…おもひまへん」
「わかってるならいい」
赤井さんは微笑みながらわたしの頭を撫でた。
「でも…なんか、わたし赤井さんに甘えてばかりで…申し訳ないよ」
「お前は、一体いつになったら俺の恋人だと自覚してくれるんだ?」
「じ、自覚してるよ」
「恋人なら、甘えてばかりとかそう言うこといちいち気にするなよ。
俺はお前がそばにいてくれさえすれば、それで良いんだ」
そう言いながら、赤井さんの顔がゆっくりわたしの方へ近づいてきた。
「…わたし、赤井さんにふさわしい女の子でいられてる?」
「勿論。…好きだ…サラ」
キスをする瞬間、またお湯がパシャ…と揺れた。
お風呂にいるせいかな…
脳がぼやけて、クラクラする。
赤井さんに、何度かキスをされた後、おでこをくっつけてじっと見つめられると、息すら上手くできない。
「あ…かいさ……もう、やめて?」
「え…?」
「ドキドキして、死にそう…」
「馬鹿だな…」
赤井さんは呆れたように笑って、わたしの身体をまたぎゅっと抱きしめた。
あたたかくて、心地よくて、ずっとこの腕の中にいられたらいいのに。
そんなことを思っていた。