第3章 2.崩壊
今朝の、あの時の変なものが、ずっとずっとずっとずっと
私たちの後ろで大きくなっていっているから。
いくらストレスでもこんなのは初めてだった、、
それを見て思ったの。今日で壊れるって。
どんどん嫌な気配が立っていく。何故みんな気づかないの?なんで?
「ねぇ!結花!一緒の高校行って、楽しく青春送ろうぜ!」
「ギャヒッチチピピ」
咲が少し寂しげな顔つきでそう言った。
私の思った事が顔に出てしまっていたのだろうか。咲の言葉に合わせて怪物が鳴いた。気味が悪い、気色悪い、気持ち悪い。
「………………そう、だね。行こう!一緒の高校!」
咲が満面の笑みでうん!と言って頷いた。
どうしようあれから何限目か経ち、今は学校が終わる頃、黄昏時の放課後だ。あれからもあの怪物はどんどん大きくなり、4.5mはあるのではないかという位の大きさになってしまった。
腐敗臭もしてくる。吐き気がずっと続く。私の心はいつも以上の緊張感にあしらわれて、憎悪に侵食されてしまいそうなくらいになった。
こんなに誰かに助けて貰いたいと思ったのは久しぶりだった。誰か早くこの怪物を消滅させてくれないだろうか。どうかどうか
この日常を壊さないでほしい。 そう願った
その時、真蒸さんが私に話しかけてきた。
「ねぇ結花さん?私達の代わりに掃除してくれない?もちろんしてくれるわよね?ありがとおぉ!」
また自己中な。。まぁこんな事にももう慣れている。
どうせ帰っても一人丁度いい暇つぶしだ。
今から1時間後くらいには帰れるだろうか
「ちょっと!結花がやるなら私もやるから」
咲が間に入ってきた。
そんな事しなくてもいいのに。と思ったが内心嬉しい気持ちでいっぱいになった。あの怪物の事も気に留めない程に
あっそ!っと言いながら真蒸さんは去ってしまった。取り巻きと共に
「あの、ありがとうね咲」
どうって事ないぜ!!と言いながら咲は、私と掃除を始めた