第8章 夢
結花目線
五条先生とは別行動で、私達3人は、原宿へと電車で向かった
正直、電車とか乗るの久々すぎて、原宿と新宿の区別がつかなくなったりして目が回っていた
「やっとついたぁー!」
「結花が迷子になるからー!」
私は極度の方向音痴だと言うことをしらしめられた。
「………ゴメイワクヲオカケシマシタ」
「まぁ、無事着けたからいいだろ。」
うん、そうだよね。着ければいいよね。五条先生まだ来てないし
「てか、1年がたった4人って少なすぎね?」
「確かに。でも、呪見える人多かったらパニックになりそう。」
「マイノリティなんだよ。呪術師は。」
そっか。少ない数の人で呪いを祓ってるのか。命を掛けて。
そう考えるとどこか複雑な気持ちになった
「おまたせー!」
やっと五条先生がきた。
原宿は今日会う本人がここがよかったらしい。
どんな子なんだろーな。
しばらく歩いて探していると
「ちょっとアンタ。私は?」
ん?あの子かな……てかモデル勧誘に自分から行ってるとは。
視力が下がったのか顔がボヤけてよく見えない。
「今から俺らアレに話しかけんの?ちょっと恥ずかしいな」
『お前もな!』
恵と私のツッコミが入った。悠仁はいろいろ物を買いすぎて大変なことになっていた。
「おーい!コッチコッチ!よかったね結花。いっぱい仲良くしな!」
五条先生は手を振ってあの子を呼んだあと、こっちに顔を向けてニコニコした。親みたいに
人気の無い場所に移動して、自己紹介をした。
「改めて、釘崎野薔薇。喜べ男子。可愛い子が増えたわよ。」
あ、、この子。思い出した。
夢のあの子。
私は怖くなったのか、辛くなったのか悲しくなったのか涙が出てしまった
「の、ばらちゃん……うわあん!」
つい初対面なのに抱きついてしまった。
「ちょっとアンタ大丈夫??そんなに嬉しいの?!」
「結花どうした!!感極まった?!」
「………んー、、結花が落ち着いてから自己紹介の続きしよっか!」
私達はその辺のベンチに移動した。
何分ないたかな。野薔薇ちゃんはずっと頭を撫でてくれてた。