第4章 出会い
結花目線
「ん、、、、」
白い天井が目に入った途端、あの時の焼けるような痛みが目を貫いた
「痛い痛いっ、、、いっ」
誰かが私に寄ってくる。あの時の長身野郎だ。助けてくれたのかな
「やあ。おはよう!結花。目大丈夫かな?」
白く靡いている髪の男は私にそう言った。
大丈夫なわけ。
その後から女の人の声も聞こえてきた。目が開けない。
「悟。ちょっと邪魔。どいて」
そう言うと目に手が置かれ、痛みが引いていった。
悟、、、?あの長身の名前かな、、
「大丈夫かい?結花ちゃん。ごめんねあの変人が。
私は家入硝子。気軽に硝子とでも呼んでくれ。」
硝子さんは優しい声で私に声を掛けてくれた。
頭も優しく撫でてくれてお母さん見たい。
「お母さん、、、」
「お母さん?!お母さんだって硝子!!ぷっぷー!」
つい言葉に出てしまった。
「悟…………うるさい。
結花ちゃん。君の友達の咲ちゃんは無事だよ。意識も君より2日前程から戻っている。」
「2日…?」
私は2日も寝ていたのか。それより、咲が無事と聞いて涙が溢れた。今度は普通の無色な雫だった。
「あららら、泣いてる?僕は五条悟。あの学校で君たちを見つけた時はびっくりしちゃったあ!何せ、君は術式使ってたんだから!しかも結構強力なね。」
術式??ああ、門前雀羅のことか、
あの時は術式の事はあまり理解していなかったが五条さんが詳しく教えてくれた。
術式というのは
持って生まれた才能であり、呪いを祓う力と手段。どの呪霊にどう使うかで相性や使い方も技量のうち。それによって得られる効果は個人差があるらしい。呪力というものを込めて発動するとか