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あなたが愛してくれたら【R18】

第10章 4月26日 社内


それからもしばらく、小夜子はプライベートな関係を断ち切って過ごしていた。

週末に再度一希から連絡があり、彼女は一言だけメッセージを返した。


『好きな人が出来た』


それからは誰ともやり取りをしていない。

一希はみっともなく縋る様な男ではない。
小夜子が関係を持つのは決まってそういうタイプだった。
彼らの優しさは自分のせいじゃない。
小夜子は自分にそう言い聞かせた。


怜治とも元々、社内で顔を合わせる事は滅多にない。

以前に社に入って来た新人の研修や年度始めの事務処理で、彼女の日々は忙殺されていった。


「……ん、何? イントラ変わった?」


朝にメール等を処理しながら社内向けのツールを触っていて、色々と機能が変わっている事に気付いた。


「一週間ほど前の掲示板に載ってましたよ。 便利になりましたよね」

「やだ、見落としてた」



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