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あなたが愛してくれたら【R18】

第8章 4月13日と少し 湊のマンション、社内


意外にと言っては何だが、怜治は話しやすい人物だった。 親しさと節度の微妙な距離感を弁えている。

自分がそう思うんだから、多分向こうもそうなんだろう。
でなければこんなやり取りなんてしてない。

小夜子は気楽にそう思っていた。


昼休憩のランチ途中、また小夜子のスマホからメッセージが届いた。
怜治の今日のランチメニューか何かかな。


近所のケータリングで済ませる小夜子に対して、彼の昼食は外食派だというのが最近得た情報。

何でも美味い夜の店を見つける為に、ランチでこの辺の飲食店を物色しているのだとか。

思えば最初に彼が選んだ居酒屋も美味だった。

なかなかに賢いと思う。


『小夜、最近全然連絡くんないけどどうかした?』

「……………」


一瞬、考える。

送信欄の、高木の『高』の文字で思い出した。

一希だ。
セフレというのも聞こえが悪いが、月に二、三度程遊びに行ったり寝たりしてた人。



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