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あなたが愛してくれたら【R18】

第6章 4月12日 達郎の店


「ちょっと……こんな平日っから」

「んんん……」

「体調悪いなら……ていうか、ちゃんとお腹に入れてから飲まなきゃっていつも言ってる」

日付が変わる前。
カウンターに突っ伏してしまった小夜子を困り顔で眺めている達郎。

あれから少し店が混んできて、よくよく彼女の様子を見ていなかった。
だがいつもなら、あれ位で潰れる小夜子ではない。


「仕方ないな」

「だ、いじょうぶ……」


ため息をつく達郎に応え、小夜子が席を立とうとした。
辺りを見回すといつの間にすっかりとお客が引けている。


達郎がそんな小夜子の様子をじっと観察する。
少しふらついてるし、顔色もあまり良くない。

そういえば、今晩は最初から彼女の様子が変だったのを思い出した。


「もう閉店間際だし、送ってくよ」

「大丈夫だってば」

「でも」

「あ、彼! 彼呼ぶから」



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