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あなたが愛してくれたら【R18】

第21章 6月1日 高階家、社内


家に着き、自室に入ってからもう用はないと思っていたスマホを鞄から出し、ソファの上に放り投げて赤い点灯に気付いた。


『日取りが悪かったんだってね。 また店にでも顔出してよ』


達郎からだった。

前々から思っていたが、あんなに気の回る小夜子はこと自身には脇が甘すぎる。


「……何がキャンセルだ。 根回し位、しとけよ」


笑いたくても笑えない。

誰かと話をしたい。
聞いて欲しい。

相手を間違ってるのかも知れない。

だけど、自分には接点がもうそれしか無い。


怜治が再びスマホを開いた。



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