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あなたが愛してくれたら【R18】

第18章 5月20日 社内、蕎麦屋



「さてさて、連休明けはうちの仕事も暇だね」

「期末の決算から職員の辞令も終わって、あらかた片付きましたからね」

「今年はこっちへの入職は無し、か」


人事異動は主に春と秋。
特例で中途半端な季節にもある事はあるが、入社二、三年位のフットワークの軽い子がもう二人程欲しい所だった。


「湊さん的には新入職員の中では誰が推しでした?」


二期下の後輩がそれぞれの配属先が記された彼らのリストを小夜子の前に置いた。


「どうかな。 営業と広報に入ったこの二人はもちろん。 企画に行った小野くん、システム管理の武井さん。 この辺り」

「花形の二人は分かりますけど、あとの二人は?」

「小野くんは欠点が無くバランスがいい。 武井さんは逆に特化型。 配属先があそこで良かったと思う」

「逆じゃないんですか? 小野くんは帰国子女で語学ペラペラ、武井さんは色んな資格持ってるし」

「もう数ヶ月もすれば、背景より資質が出てくるんじゃないかな」

「そんなもんですか。 来年か再来年にうちに来てくれると良いですね」

「大歓迎」


そんな他愛ない会話をして小夜子たちは再びPCに向き直った。



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