• テキストサイズ

あなたが愛してくれたら【R18】

第16章 5月15日 病院


その日は曇りとまではいかないが、薄らと合間に雲がかった空模様だった。
暑くもなく、寒くもない。

日焼けの心配があまり無いので小夜子はほっとした。


「歩き回るんだろうから、ラフな方がいいかな」


レンジで温めたカフェオレを口にしつつ、クローゼットを物色する。
ついでに今週のやり取りを思い返していた。


『他に女性いないの?』

『いない』


いないって事、無いでしょうに。

よく分からないけど、遠距離とか色々あるのか。
その辺の込んだ話は、そういえば彼とあまりした事が無い。

最初話してた怜治の好きな人って、あの人なのかな?
彼女がいるのに、一緒に買い物ってアリなの?


「……私の知ったこっちゃ無いんだけど」


とはいえ。
センスがいい等と言われ、悪い気がしないでもない。
何だかんだで自分は頼られると弱い。

華美すぎないワンピース、か普通にジーンズ。

低いミュールを履いていけば良いだろう。
一応街に出る訳だからと、小夜子は前者を選んだ。




/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp