• テキストサイズ

あなたが愛してくれたら【R18】

第12章 4月27日 会議室、社内


『Good job!』


メッセージ欄にそんなひと言。


怜治が少し考え込んで、返信を打った。


『湊さんの叔父さんから連絡があった』


やや間を置いて、また着信。


『何て?』

『別に。 こないだ大丈夫だったかってのと、今度二人で店においでって』

『ああ、気にしないで』

『しないけど』


また間。


『あそこ、いいお店なの。 客層も悪くないし』

「………?」

『そっか』

『ご飯も美味しいし』


小夜子が珍しく回りくどい。


『ご馳走するよ。 今日は助けてもらったし、貰ったビール美味かったし』

『彼氏って事にしといてくれる?』


ああ、そういう事か。
……親も余程うるさいのかな。


『さっきも言ったけど構わないよ』

『ありがと。 道覚えてる? 明後日の19時は?』


予定も無いし、仕事もひと段落して断る理由はない。


『了解』


とはいえ若干、複雑な気がしないでもなかった。
自分が小夜子を気になっている事位は分かるが、深みにハマってから巻き込まれるのは嫌だ。

それでも、自分はもう何も知らない子供じゃない。

せいぜい慎重にやるか。
そんな風に気楽に考える事にした。



/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp