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先生の秘事

第5章 四限目


あの日以来玄弥くんもよく保健室に来るようになった
そして不死川先生も以前のように顔を出してくれるようになった

「おい玄弥ぁ!また来てんのかぁ!」
「うげ!兄貴っじゃない、不死川先生!!」

つい癖で兄貴呼ばわりしてしまう玄弥くんを不死川先生は酷く怒る

「不死川先生、そんなに怒らなくても」
「学校で兄貴って呼ぶなって言ってるだろうがぁ」
「ごめんって!」

2人の兄弟喧嘩はよく見かける
微笑ましい

「む!不死川も来ていたのか!」
「あら?煉獄先生...珍しいですね?」

不死川先生が玄弥くんにゲンコツをしていると煉獄先生がやってきた

「今日は食事を誘いに来た!」
「え?」

不死川先生の手が止まる

「おいおい珍しいじゃねぇか!煉獄がそんな誘いをするなんてよぉ」
「あぁ!2人で食事がしたいと思ってな!」
「2人でだぁ!?」

明らかに不死川先生の顔がひくつく

「なんだ不死川、なにか悪いのか?」
「...いや、俺が言うことじゃねぇな」

不死川先生は保健室から出て行ってしまった

「それで、どうだ?」
「あ、えっとー...」
「予定でもあるのか?」
「いえ、予定はないんですけど」
「ならば食事をしよう!」

ご、強引だ...

断れなかった

私たちは仕事が終わって待ち合わせをした

「今日は奢らせてくれ」
「そんな悪いですよ!」
「いや男としてそれはさせてくれ」
「はぁ...」

私は押し負けてしまった

近くの定食屋にやってきた
夜でも賑わっているのは酒も提供しているからだろうか
仕事帰りのサラリーマンがわいわいしている

「煉獄先生はよく来られるんですか?」
「ああ!ここの焼肉定食が美味いんだ」

私はチキン南蛮定食にした

「お肉が柔らかい!」
「そうだろ!美味いな!」

テンションが上がってるようで声も大きい

「今日は何故私を?」
「たまにはいいだろう」

深い意味はないのか煉獄先生はうまいと言いながら定食を食べ続ける

「不死川とはその後進展はあったか?」
「っぶふぅ!」

喉を詰まらせて吹き出しそうになった

「む?どうした」
「いえ...そんな進展なんて、まぁ仲良くさせてもらってますけど」
「そうか!」

相変わらず美味しそうに食べるなぁ

煉獄先生はむしゃむしゃと食べる
何度目かのご飯をおかわりしていた

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