• テキストサイズ

先生の秘事

第4章 三限目


食事を終えて後片付けは不死川先生がやってくれた

私は玄弥くんと他愛もない話しで盛り上がる
お酒も進む

「兄貴ーゆきの先生寝ちまったよ」
「あ"ぁ!?」

私は寝てしまっていた

「まぁ朝から動いてたから疲れたんだろうよ」
「どうするの?」
「俺の部屋に運ぶわ」

不死川はゆきのを抱き上げ部屋に運んだ
そっとベッドに寝かせる
不死川は眠るゆきのを優しく撫でる

「しなず、がわせん、せぇ...」
「っ!」

起きてるのかと驚くがどうやら寝言のようだった

「なんだよ...俺の夢みてんのかぁ?」

暫く様子を見て部屋を出た

「先生寝たの?」
「あぁ」
「珍しいね。兄貴が女の人連れてくるなんて」
「あー...そうだなぁ」

不死川は家に彼女を連れてくることはない
今までそうだった
玄弥は今回のことを酷く驚いていた

「俺ゆきの先生が姉ちゃんになったら嬉しいなぁー」
「あ"ぁ!?何言って...!」
「だって綺麗で可愛いし、優しいしよー」
「お前...」
「いや!違うよ!好きとかじゃないよ!?」

慌てる玄弥をじとっと見つめる

「優しい姉ちゃんって憧れだなぁって思って」
「そうなると、いいなぁ」

不死川は缶ビールを喉に流し込んだ



ウトウトとして体を起こす

「あれ...寝ちゃってた...って、ここもしかして不死川先生のお部屋!?」

またやらかしたーと頭を抱える

「もう深夜だよね...」

不死川先生は、と探しにリビングに行ってみる

「あ...」

リビングのソファで寝てしまっている不死川先生
私はそっと毛布を持ってきて掛けてあげた

不死川先生の寝顔初めて見た
長いまつ毛
あどけない寝顔が可愛い

思わず頬が持ち上がる

「なに笑ってる」
「え!起きてたんですか!?」

不死川先生は目だけ開けて私を見る

「ごめんなさい。ベッド借りちゃって」
「かまわねぇ」
「その...遅くまですいません帰りますね?」
「いいよ、泊まってけ」
「いい、んですか?」
「こんな夜中に帰すわけに行かねぇよ。俺はここで寝るからベッド使えぇ」
「そんな悪いですよ」
「そんなこと気にするな今更だろ」

不死川先生は眠そうに瞼を閉じてそう言った

私は甘えてベッドを借りることにした 

/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp