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先生の秘事

第2章 一限目


「それでも俺は草津が好きだ」

冨岡先生の真っ直ぐな目が私に突き刺さる

「ごめんなさい、すぐにお返事できなくて」

心が痛む

その時予鈴が鳴った
 
「む、俺は行く」

冨岡先生は次の授業の為に私の前から去っていく

残された私はしゃがみ込む

不死川先生の誤解をとかなきゃ...


放課後に職員室を覗く

不死川先生はいなかった
それに気付いた宇髄先生が「教室だよ」と教えてくれた
本当この人は誰の味方なのか...ただ面白がっているだかなのか

私は不死川先生の担当クラスに向かう

教室につくとカナエ先生が不死川先生と話していた

私は咄嗟に隠れた

「ゆきの先生と冨岡先生の噂本当かしらね?」
「知らねぇよ」

不死川先生は机で作業をしていた
その横にカナエ先生が立って話している

「あの噂で私たちの噂も薄れちゃったわね」
「別になんの問題もないだろぉ」
「私は残念って思っているのよ?」
「あぁ?」

カナエ先生は不死川先生に好意があるんじゃないのか
私はそう思った

これ以上、盗み聞きするのは心苦しかったので私は静かにその場を後にした

カナエ先生...不死川先生との噂満更でもなかったんだ
それどころか喜んでる感じだった
不死川先生に好意がなくても逆はあった

私は泣きそうになった

その日は急いで仕事を終わらせて家に帰った

そして

泣いた


 
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