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想い人

第13章 襲撃そして


私は冨岡さんの部屋を出てから不死川さんの部屋へと向かう

「実弥さん?」

不死川さんは布団に潜り寝ているようだ

私はそっとベッドに近づく
すると不死川さんが起き上がる
その手は私の腕を握る

「冨岡に触られやがって...」
「み、見てたんですか!?」
「通りかかったんだ」

私はベッドに引き摺り込まれた
覆い被さる不死川さん

「なにしてるんですか...んっ」

首に顔を埋め口付けをされる
顔を持ち上げた不死川さんは舌舐めずりをする

その仕草にドキッとする

「俺のもんって印だぁ」
「え?」

もう一度首に口付けをされた

「ちょ、ちょっとそんなところっ、やめてください」
「見えるようにしとかねぇとまた冨岡が手を出すだろぉ」
「そ、そんなぁ」
「ん?おまえ...」

不死川さんがふと顔をあげ私の服の襟を広げた

「この痣なかったよな...」

そこには薄い痣が残っている

「あぁ...無惨との戦いの時にできたみたいです」
「まさか...みずきも...」
「?痣がどうしたんですか?」

不死川さんは教えてくれた
痣が出現した者のことを
それは不死川さんも冨岡にもそして炭治郎くんにも出ている

「25歳...」
「まぁ悲鳴嶼さんに関してはどうだったのかわからねぇけど...」
「そう、ですか」

私は衝撃を受けた

でも、尚更精一杯生きようと思う

「残りの人生、悔いがないようにしましょう」
「そうだな...」


犠牲になった人たちの分まで
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