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想い人

第13章 襲撃そして


最後の柱合会議が行われた

残った柱は不死川さんと冨岡さんのふたりだけ
二人はお館様の元へと向かった

「あの二人仲良くいけたかしら...」

鬼を狩っていた頃は何かと衝突していた二人(主に不死川さん)
二人は一緒に行ったのだ



夕刻
戻ってきた二人はとくに喋ることなく病室に戻った

「冨岡さんお戻りですか?」

部屋のドアを叩く

「高重か」
「はい」

部屋に入ると服を上手く着替えれないでいる冨岡さんがいた
私は急いで手伝いをする

「いつも悪いな」
「いいえー気にされないでください」

そう微笑むと冨岡さんも柔らかい表情になる

「腕は痛みまさか?」
「痛みはだいぶ落ち着いてきた」
「それはよかったです」

無くした腕は包帯で巻かれている
冨岡さんの腰紐を結んでやっていると視線に気付いた

「?どうされましたか?」
「いや...」
「?」
「...不死川との関係は、良好なのか」
「え、まぁ...」

私は不死川との関係に気付かれていると知り恥ずかしくなる

「そうか」

冨岡さんの表情が一瞬寂しそうに感じた

「不死川は高重が俺のところに来ることを嫌がってはいないか」
「そうですねぇ...怒ってはいましたけど、それが私の仕事なので」
「仕事、か」

腰紐を結び終えると冨岡さんはベッドに座り込む

「痛みが取れたらお屋敷に戻れますね」
「高重...」
「はい?」

私は冨岡さんに腕を引かれた
そして抱きしめられる

「と、冨岡さん!?」
「よく生きていてくれた」
「...はい」


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