第13章 襲撃そして
不死川さんの傷はとても深く立ち上がっていいとはいえなかった
自分で縫った傷も化膿してしまい悪化していた
なのに私の意識が戻らないことを心配してずっと側にいてくれたのだ
「不死川さま!お願いです!大人しく寝ててください!」
隠の一人が不死川さんを部屋に連れ戻す
「実弥さん、私からもお願い。じっとしていて、私なら大丈夫だから」
それを聞いて不死川さんは大人しく部屋に戻っていった
私でさえ骨を何本か折っていて起き上がることが困難なのにさらに傷を負っているあの人はどれだけ頑丈なのだろうか
自分の足で歩いてるし
隣にはカナヲが眠っている
目には包帯を巻かれている
目を負傷しているのか
他にも何人か女の隊士がそれぞれ横になっていた
「終わったんだ...」
今はゆっくり寝ていよう
数週間後には私も歩けるようになった
カナヲは視力が酷く落ちているらしい
毎日のように炭治郎くんのところに通っていた
不死川さんの傷は深く治りが遅かった
自分で縫っていたせいもあるが
私は復帰して怪我をした人たちの世話を手伝っていた
「実弥さん、痛みはどうですか?」
「なんともねぇよ」
「そんなはずないんですけどね」
「気にするな」
強がりなんだから
「そういえば冨岡さんも歩けるようになってましたよ」
「そうか」
「冨岡さん腕を無くして大変そうで...着替えも手伝ってあげなきゃいけなくて」
「まて、それおまえがやってんのか!?」
「え、そうですけど」
寝ていた不死川さんが起き上がる
「こらこら、起き上がらない!」
「みずきは冨岡に構うなぁ」
「それが仕事ですから」
「う"...」
仕事と言ってしまえば何も言えない