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想い人

第11章 捧げる


私はその後ずっとドキドキしていた

あ〜〜!!!

落ち着かない!

夕食時もそんなんだから周りのみんなは私を不思議そうに見ていた

自室に戻ってからも一人そわそわする
明日って明日!?いや、もう寝たらすぐだわ!!
どうしようっっっ!

布団に入ってからも全然寝付けない
し、不死川さんと...あーー考えただけで無理!
いや、嫌なわけじゃない
嫌なわけじゃないけど、恥ずかしすぎる!!!


結局私は一睡もできなかった


翌朝
私は目を覚ました炭治郎くんの傷の具合を診たらもうやることがない
どうせならめいいっぱい忙しかったら考えずに済んだのに
怪我人がいないに越したことはないが...

なんだかお昼も進まない
気がつけば夕刻
今日も私は任務がない
予定がないのだ

お風呂に入って自室に戻るとそこには縁側に座る不死川さんがいた

「さ、実弥さん」
「よぉ」

濡れた髪から水が滴る

「おい、髪濡れてんぞ」

近付いてくる不死川さんは私の髪をタオルで拭いてくれる
その仕草にもドキドキして顔があげられない

「任務終わったら寝ちまってよぉ」
「お疲れだったんですね」
「そうみてぇだなぁ」

不死川さんは縁側近くの床に座る
私はその場で立ったままだ
すると不死川さんがトントンと畳を叩く
ここにこい、と言うことか

私は黙って隣に座る

「なんだよその距離」

わたしは少しだけ隙間を開けていた
不死川さんが私の肩を抱き寄せた
ピタリとくっつく肩
不死川さんの呼吸が間近に聞こえる
夕暮れ時で空は橙色に染まっていた

私がそっと不死川さんの羽織の袖を握ると彼は静かに此方を向いた
視線が重なる
私が瞳を閉じれば不死川さんの顔が近付くのがわかった
そして重なる唇
優しい口付けから次第に口内に侵入した舌が私の舌を追いかけてくる
ギュッと不死川さんの服を掴むと抱き寄せる力が強くなる 
荒くなる息遣い 
不死川さんの右手が私の左胸を下から持ち上げるように包み込む
風呂上がりの為下に何もつけていない私の胸は不死川さんの手によって形を変える
つんと先端を弾かれると小さな声と共に身体が跳ねた

漸く解放された唇
不死川さんは小さく「布団ひくか?」と聞いてきた
私が首を横に振るとそのまま押し倒される


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