第14章 誰が2番?
天元と行冥により3人は土俵からポイと投げ出され、強制的にその場から退場させられてしまった。
「フフッ、怒られちゃいましたね。さぁ、天元君と蜜璃ちゃんの試合の邪魔になってはいけません。杏寿郎君、朱莉ちゃん、後ろに下がりましょう」
に至っては途中から遣り取りを楽しんでいたのだろう、気持ちを早々に切り替え瞳に滲んでいた悔し涙を拭い、実弥や2人を伴って皆が待機しているところまで下がって行った。
「お前ら普段どんな生活してんだァ?朱莉まで感化されてるじゃねぇか」
「む?普通の生活だぞ?は愛らしく朱莉は可愛らしいので、俺が少し過保護になっている感は否めんがな!」
朱莉を抱き上げを抱き寄せる杏寿郎の笑顔は眩しいくらいに輝いており、2人の笑顔も加わって待機組が目を瞬かせた。
「すっごい溺愛具合だね。まぁ元々煉獄さんはちゃん大好きだし、朱莉ちゃんも生まれる前から過保護になるって宣言してたから頷ける姿だけど……あ、試合始まるよ!2人の勇姿を見守らなきゃ!」
無一郎の冷静な分析に皆が頷くと行冥の試合開始の声が上がった。
……やはり柱同士の相撲大会は相撲ではない。