第14章 誰が2番?
「気合い十分だな!受けて立とうではないか!」
笑顔で見つめ合いながらも闘志を燃やし合う2人をよそに、あとの空欄3つに次々と名前が記されていく。
「皆さん気合い十分ですが、毎回最下位になる私の身にもなってほしいものです。これ……上に名前書かれてるの煉獄さん、不死川さん、宇髄さんに冨岡さんじゃないですか。勝てる要素が見つかりませんね」
しのぶは華奢で小柄なので一般人相手ならまだしも、鬼殺隊元柱の男……しかも圧倒的な力を持つ者を相手にしたとて勝てる見込みはない。
それでも参加しているのは、やはり皆で集まるのが楽しいからなのだろうが。
「案ずるな胡蝶。俺も勝てる気がしない。ここに月神が増えたとて俺には勝てる気がしないので共に緩く頑張ろう」
「俺は成長期だから年々勝てる見込みが出てきてるよ!今年こそは上位の5人の中の誰かに勝ってみせるから!」
小芭内は既に諦め、無一郎は言葉通り成長期で身長も随分と伸びたのでやる気十分である。
「女の子が増えたのは嬉しいわ!初戦は無理だけど、ちゃんと当たってみたーい!」
元々力の強い蜜璃は言わずもがな。
皆が盛り上がる中、天元によって運命の?あみだくじが開かれていった。