第11章 お披露目
庭へと到着するといつの間にやら実弥や義勇やしのぶ、無一郎が着替えを済ませて待機しており3人を笑顔で迎えてくれた。
「珍しいですね、煉獄さんとちゃんはいつも1番に集合して待機していましたのに」
「胡蝶!ちょうど良かった!少しの体調が芳しくないようでな、診てやってくれないか?」
突然の杏寿郎からの報告にしのぶは心配そうに目を細めてへと歩み寄り、言われてみれば少し頬が赤いように見えるの額に手を当てた。
「……微熱があるようですね。無理はいけません、今日は演武を控えた方がいいと思いますよ?お薬も持ってきていませんし、酷くなっては後が辛いですから」
長年の体調管理をしてきたしのぶの言葉は確実だろう。
それでもはやはり元気であり不調な様子は一切感じられないので、しのぶの手を握って頭を下げた。
「お願いします!演武だけはさせてください!この日の為に振付師の方を始め杏寿郎君や実弥お兄さん、門下生の方々が教え支えてくれたのです!」
「まぁ!不死川さんも……?それはそれは。しかしちゃんは辛くても辛いと仰いませんから、貴女の旦那さんに伺ってみなくてはいけませんね。煉獄さん、今のちゃんは無理をしてはいませんか?」