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月夜の欠片

第10章 ※湯けむり旅情


の体が跳ねパッと銀色が杏寿郎の視界を彩る。
それがの髪だと認識した時には今まで抑えに抑えていた欲が痛みを感じそうなほどの締め付けに耐えきれず、そのままのナカで吐き出された。

吐き出している時も後も収縮は続きモノを刺激する。
その刺激が狂いそうなほどの苦しさを伴った快楽を誘い気が遠くなりかけたが、自分の上でそれと同じくらいの感覚を感じているを放っておくことが出来ず腕に意識を集中させ強く抱きしめた。

それと中へ出してしまった罪悪感も合わさり自然と腕の力が強くなる。

「……中へ出してしまった。嫌ではなかったか?」

以前に自分との子供が欲しいとは言っていた。
それでも事前に確認したわけではなかったので、どうしても杏寿郎の心を波立たせたのだ。

そんな少し不安気な声音に反応したは緩慢な動きで顔を杏寿郎へ向けて、今にも閉じてしまうのではと感じるくらいにとろんとした瞳に疑問を浮かべて答えた。

「なぜ……嫌だと思うのでしょう?抑えきれないほどに感じて下さり、更に赤ちゃんが出来るかもしれないんですよ?嬉しいだけです」

そう言っては汗で頬に張り付いた金色の髪を優しく掻き上げて頬を撫でる。
労わるような行動、柔らかく細められた瞳は紡がれた言葉に一切の偽りを感じさせないものだった。

それが杏寿郎の罪悪感を瞬時に喜びへと変化させ、が幸せを感じるほどの笑みを浮かべた。
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