第9章 第25章 決戦と喪失 1812~1813ページ
現在元柱で成人していないのはと無一郎のみである。
2人ともが飲みたくて仕方がない!と言うわけではないものの、皆が飲み楽しそうにしているのを見ると興味がわいてくるのは仕方がない。
「もあと3ヶ月で成人とは感慨深いものがあるな!出会った頃は少女であったのに」
よしよしと杏寿郎がの頭を撫でる図は数年前からずっと変わらない。
そんな2人を温かく見守っている天元はフッと何か思いついたのか、2人を交互に見遣って目を剥いた。
「煉獄と姫さんって2つしか年違わねぇのか?!」
「む?そうだが……いきなりどうした?今更だな!」
その通り今更である。
天元は他の柱たちよりや杏寿郎と多くの時間を共有しているので、驚かれたことに2人が驚いている。
「姫さんが俺ん中で完璧に妹枠に入ってっから、煉獄よりもまだまだ年下かと思ってた。えぇ……俺とすら5つしか違わねぇとか……姫さん実年齢より派手に若く見えるから信じらんねぇ」
「ぉい、宇髄。女相手に年のこと言ってんじゃねぇよ。反応に困ってんだろうがァ」
混乱したようにしゃがみこんで頭を抱える天元の背後に現れたのは実弥。
元とは言え柱はやはり神出鬼没だ。
いつの間にか天元の背後に現れたのだから。